The Riddle / Nik Kershaw

ザ・リドル

ザ・リドル

オレが中高生だったころに全盛期を迎えていた80年代ブリティッシュポップス界において、リズムマシン+キーボードで一人ポップバンドとしてもてはやされたハワード・ジョーンズの対抗馬として、いつも挙げられていたのがニック・カーショウ。単にブリティッシュポップスでソロ歌手でイケメンである、ということくらいしか共通点はなく、この比較が正しいかったのかと言われると怪しいのだが。
曲調はロックやファンクをうまく取り入れているものの、ニック独特のメロディとコード進行で進む。サビでいきなり転調、さらにサビの最後で、えっ? そこに戻るの?? と驚かされる劇的な展開。でも不自然さを感じさせないポップスで、当時は相当たまげた。いま聞いていても十分通用する。演奏もほとんど自分でしてたんだよなぁ。スゴイわ。
このアルバムのもう1枚前のデビューアルバム(Human Racing)もかなりかっこよかったけど、もう当時聞いてたカセットテープはないので近いうちに買おうと思っている。

#1 最初の歌い出しから不思議なムードをかもしだす、浮遊感のあるミドルテンポ曲。サビのメロディがいい。#3 変拍子っぽい(でも実はしっかり4拍子の)たたみかけるようなイントロからスタートするノリノリの8ビート・ポップロックだが、意外な方向に転調するメロディ&コード進行で最後まで疾走。この独特さがカッコイイ。#5 これまた不思議なユニゾンのイントロから、16ビート・ファンクに突入。マーク・キングの弾くベースラインがうねうねとカッコイイ。転調の仕方も最高。こういう曲がニックの真骨頂だと思う。#6 アイルランド民謡調で大ヒット曲。なつかしいなー